・プロジェクトマネージャー
・ビジネスアナリスト
・ITアーキテクト
最近、この3つの専門職が、プロジェクトを効率的にして
成果物を効果的にするために重要だと思ってる。
最近、プロジェクトマネージャーの必要性はよく目にするけど、
ビジネスアナリストやITアーキテクトはそれに比べると、
まだ職種の認知度は低いように思う。
※よく目にするのも、自分の仕事の立ち位置がそうさせるだけで、
世の中一般にそうだと思うのは偏見かもしれないけど
『連載第一回は、プロジェクトマネージャーについて』
先に述べたように結構メジャーになってきている職種なので、軽くおさらいする。
▼プロジェクトマネージャー(PM)という仕事
この職種の仕事は、発足したプロジェクトを管理すること。
管理する項目は結構多くて、
・予算
・スコープ
・進行状況
・リスク
・人員(アサイン)
・品質
等々、多岐にわたり、そのうえで関係者(ステークホルダーや開発メンバー)への
説明責任や状況の確認といった、コミュニケーションを取ることが主な仕事。
最近、自分自身この役割にあたることもあって、まだまだ未熟ながらに、
本当に難しい仕事だと思う。
▼プロジェクトマネージャには個性が出る
まわりのPMを見るに、得意な部分に偏りがちになりつつある気もする。
僕の場合はコミュニケーションの部分だったりする。
技術的な知識が浅いため、とにかくメンバー(現場)とは密に確認を取るようにしている。
聞く回数を減らしたいので、なるべく聞けるときにたくさん聞いたりできるように
必要になりそうな確認事項を予測しておく。
あとは、予定している計画と照らし合わせて、調整を繰り返していく。
予定している通りになることはほとんどないつもりで調整する。
そのかわり、何がどうして変更になったのかの説明は誠実に丁寧にするようにしている。
たぶん僕はほかのPM職の人に比べると、調整の回数は多いと思う。
それを自覚しているから、その調整のひとつひとつが、
みんなにとって不快にならないように細心の注意をする。
こんな風に、プロジェクトマネージャーはプロジェクトがうまくいくことが目的であり、
その手段はそれぞれのプロジェクトマネージャー本人によって異なるものだと思うし、
あまりにひどいものでなければ、それでもいいのかなとは思う。
営業出身のPMは予算管理だったり、エンジニア出身のPMは進行管理だったりと、
その人の経歴を含め、いろんな個性が出る職種だとも思う。
※完全なるPMというひとにまだ会ったことないせいなのかも知れないけど
▼プロジェクトは管理しないと失敗するようにできている
プロジェクトマネージャーがいることで、プロジェクトが成功する確率は上がる。
逆に、そうならないようなら、その人間はプロジェクトマネジメントをやる資格がない。
アルカナで仕事をしていても、プロジェクトマネジメントの必要性は痛切に感じていて、
チームで開発するなら特に必要だ。
そして、自分の接するクライアントさんも、ずいぶんとその必要性を
わかってきている人が多くなっていると感じている。
プロジェクトマネージャがいることで、プロジェクトが今までに比べて
安定しているという感触を、いろんなひとが感じてきているに違いない。
実際、ITにおけるシステム開発の成功率は
3割台と言われている。
10回に7回は「想定外」の何かにやられて、失敗しているということだ。
この業界で「失敗したプロジェクトに出くわしたことがない」という人は
ほとんどいないはずだ。
だからこそ、失敗の辛酸も舐めてきて、プロジェクトマネージャが
いることで比較的うまくいったプロジェクトも経験して、
「やっぱりプロジェクトマネージャという職種は必要だよね!」っていう
風潮が出てきたんだと思う。
プロジェクトマネージャが今回題材に挙げた他の職種よりも
メジャーな理由として個人的に思うのは、
この職種が「現場に近い」ところにいるというのもあると思う。
実際に手を動かす人とも近しく、プロダクトオーナー(多くはクライアント)にも
接する機会を多く持つ。
何にせよ、プロジェクトマネージャが必要だという認識が
世の中に広がるのは、とてもいいことだと思う。
そうなることで、プロジェクトマネージャに対しての予算が獲りやすくなるからだ。
その上で、次回以降は、ビジネスアナリスト、ITアーキテクトという職種に
スポットを当てていく。
今回、この3つの職種について、どんな人なのかといろいろ読み漁ったので、
思ったことを書き留めながら、これから数回にわたり連載していくつもりだ。
実際に手を動かす作業者にも、契約まわりに特化しがちな営業にも、
何かの気づきに繋がれば幸いである。