最近、夜な夜なカセットテープ音源のデジタル化ってのをやってます。
カセットテープの劣化で音が聞けなくなる前に、デジタル化しておくわけです!!
というのも、若き日の私のオリジナル曲は、カセットテープにしか残されていないのです。
そんな青春の記憶をかみしめながら、古き良きアナログ時代への告別作業を行っているのです。。。

今回のネタは『サウンド制作ツール:DAWの紹介(続編)』の予定でしたが、
たまにはブログらしく旬なネタでいってみたいと思います!

「デジタルリマスター」って聞いたことありますか?
古い映画がデジタルリマスター版と名が付いて、再度発売されていたりしますよね。
アナログの音源を現代のデジタル機器を使って、マスタリングし直すことをデジタルリマスターといいます。
そんで、夜な夜な私が作業している活動も、「デジタルリマスター」ってことになります。

補足)
 マスタリング ・・・ CDやDVDなどで聞きやすい(観やすい)ように調整すること。
 アナログの音源 ・・・ ビデオテープ、カセットテープ、レコードなど。(業務用ではオープンリールというものが使われていた。)


実際の作業風景はこんな感じです。

配線としては、
 カセットデッキ
  ↓
 ミキサー(オーディオインターフェース)
  ↓
 PC
となっています。

PCでは、前回お題にあがった DAW (Digital Audio Workstation) を使って編集しています。
使用しているアプリケーションは、SONAR(次回触れます)です。

何と言ってもカセットテープなので、ノイズが多く、音にハリが無いです。。。
しかも若干テープが伸びでしまったようで、音が低くなってしまっています。。。
ということで、デジタル機器(ソフト)を駆使して調整してみました。

編集前(上)と編集後(下)の波形です。

波形を見ただけでも、密度が変わったのがわかりますね。

聞き比べられるようにサンプルを用意しました。
(刺激がない無難な曲をチョイス。。。w)
編集前 - origin.mp3 (1,23MB)
編集後 - remaster.mp3 (1,19MB) ※音圧が上がるので注意!

実際に編集した内容を簡単にまとめます。
 ・ピッチシフターなるもので、元の音程に戻す
 ・ノイズリダクションなるもので、テープのノイズを除去
 ・イコライザーで、不要な周波数帯の音をカット
 ・エンハンサーなるもので、倍音を加えて輪郭を出す
 ・コンプレッサーなるもので、音圧と音量の最終調整

デジタルリマスターを何となく理解してもらえたでしょうか?
今回の要点は、現代の技術で古いアナログデータが、
クリアで迫力のあるデジタルデータに生まれ変わる!ってとこでしょうか。
そして、ひと言だけ付け加えたい。
" 古き良きアナログ時代よ、さようなら。。。 "

次回は、予定通りいろんなDAWを紹介しますね。

 
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