2011.06.20 Akito
あきとのSES講座第六回、それでは講義を始めます。
SESの技術(経験やパフォーマンスも含め)はとても見えづらく、
勤怠はとても見えやすいものです。
そのため、勤怠の悪いエンジニアは、SESのしきたりの中ではかなり
嫌がられます。
私も昔、急に無断欠勤が続き、エンジニア本人の自宅まで足を運んだことが
ありました。。。
インターホンを押しても全く反応がなく、近くの公園で6時間以上
景色を眺めていました。
こんなお話、SES営業同志での飲み会のネタで何度か耳にしますね。
ちょっとしたことでウソをついたり、自己中心的な営業も確かにいますが、
ちょっとしたことでウツになったり、自己愛的なエンジニアもいます。
SESっていうグレーな形態も手伝ってか、営業もエンジニアも、
案外「無責任」になりがちなのではと思ってしまいます。
営業もエンジニアも、みんなSESに関わると心を病むのは、
(法的にも、慣習的にも)信じられるものが少ないからかも知れないですね。
ちょっと話はそれましたが、SESで気を付けたい「勤怠」について
下記に簡単にまとめました。
ちょっと心の隅にメモしておいてください。
1.遅刻はしない。10~20分の電車遅延や体調不良は理由になりません。
2.体調管理は自己責任。身体的なことも精神的なこともあわせて自己管理。
3.ビジネスマナーも勤怠のうち。言葉づかいや身だしなみもしっかりと。
4.現場の人たちとの円滑なコミュニケーションが取れていれば、多少許される。
この「免罪符」は自分のためにも構築することが吉。
5.担当営業とも仲良くなっておく。何かあったときに、きっと力になってくれる。
※急な冠婚葬祭や、どうしようもない体調不良。
現場の稼働が過酷な時の改善要求等、いろいろ調整してもらおう。
1~3ができてないのは問題外。
4、5はできれいればできているだけ、自分が働きやすい環境が作れます。
そして、今日のもうひとつのテーマ、「報連相」とはなんでしょうか?
電車が事故とかで急に止まってしまい、どう頑張っても遅刻してしまうとき。
(1)とりあえず10分遅刻して現場についてから理由を話すのと、
(2)遅刻する可能性が出てきた時点でその旨の連絡をするのと、
どちらが良いでしょうか?
(1)の場合、「もしかしたら、連絡しなくてもギリギリ間に合うかも?」という
淡い期待が見え隠れしますね。
でも、正解はもちろん(2)です。
上手くリカバリーができて、遅れずに出勤ができたときも、
やっぱり(2)のほうが断然印象がいいです。
また、勤怠のテーマで、現場の人や営業へのコミュニケーションのところですが、
「報連相」は重要になります。
報告は簡潔に、過不足なく伝えること。
連絡は最低限、タイミングを考えて行うこと。
相談は必要な時に、相手のことも配慮し伺い立てること。
報告や連絡、相談は、あまり小さなことやどうでもいいことまでしてしまうと、
帰って「うるさい」印象になります。
そういう意味では、とにかく「報連相」っていうのではなく、
適時、適宜、適当に行うことが肝要ですね。
SESは現場や営業、いろんなところに制約があったり、思わぬところに障害があるもの。
今回のテーマの「勤怠」「報連相」は、何か突発的な問題や、不可避の事態にあなたが陥った時の
命綱になりえるものです。
技術を高めることや、効率よく仕事をすることがエンジニアの全てと考えず、
最低限、勤怠と報連相に気を使うことで、
結果的に技術に没頭し、業務に集中できるのではないでしょうか?
どんなに高い技術とパフォーマンスを誇るエンジニアも、勤怠が著しく悪く
連絡が付かない人はSESでは仕事ができないと思います。
(むしろそういうエンジニアはSOHOに向いていると思います)
と、今日の講義はここまで。
お疲れ様でした。