2011.06.06 yossy a.k.a. 会長
はいどうも~。変態になりたいエンジニアの吉田です。(エンジニア的な変態という意味です)
前回はFlashPlayer10.3で躓いたので、今回は気晴らしにPHPな記事内容を書こうと思います。
弊社ではPHPによるシステム開発が多く、テンプレートエンジンには
Smartyを採用することが多々あります。
※Smarty自体に関しては、アシアルさんのサイトが詳しいのでそちらにお任せです。
http://www.phppro.jp/school/smarty/
で、Smartyにはいろいろな関数や修飾子が用意されているのですが、
細かく全部覚えるなんてことは、なかなか大変ですよね。
ということで、文明の利器であるEclipseのプラグインがあれば
自動補完してくれるんじゃないかと思って探してみたところ、
「smartypdt」というプラグインがあったので試してみました。
●smartypdt
http://code.google.com/p/smartypdt/
では、さっそくインストール方法から。
■インストール
まず、前提としてEclipseが必要なので、Pleiades All in One PHPを使うことにします。
●Pleiades All in Oneはこちらからダウンロードできます。
http://mergedoc.sourceforge.jp/
※今回は、Eclipse PDT2.2に対応したsmartypdtを使うので、
現時点で最新のバージョンである 3.6.2.20110326 を選んでいます。
次に、smartypdtをダウロードします。
http://code.google.com/p/smartypdt/downloads/list
こちらのURLから、「smartypdt-0_9_0.zip」というファイルをダウンロードします。
Eclipseを起動します。
smartypdtのインストールは、次の手順が必要です。
1. Eclipseの「ヘルプ」メニューから「新規ソフトウェアのインストール」を選択
2.「作業対象」プルダウンの右側にある「追加」ボタンをクリックし、以下を設定
・名前:smartypdt (ここは任意の名前でOKです)
・ロケーション: 「アーカイブ」ボタンをクリックし、先ほどダウンロードした
「smartypdt-0_9_0.zip」を選択し、OKボタンをクリックします。
3.「Smarty Feature」という項目が表示されるのでチェックボックスをクリックします。
※表示されない場合は、「項目をカテゴリー別にグループ化」というチェックボックスを
OFFにしてください。
そのままウィザードに沿ってインストールを完了させます。
4.インストールが完了すると、Eclipseの再起動が求められるので、再起動します。
これで、smartypdtがインストールされました。
■使い方
●テンプレートファイルの拡張子の設定
まず、Smartyテンプレートのファイルの拡張子を設定します。
1.Eclipseを起動して、「ウィンドウ」メニューから「設定」を選択します。
2.ツリーメニューから「一般」⇒「コンテンツ・タイプ」を選択します。
3.コンテンツ・タイプのツリーから、「テキスト」⇒「PHP コンテンツ・タイプ」
⇒「Smarty Template」を選択します。
4.デフォルトでは、*.tpl と *.template が用意されていますので、他の
拡張子を使用している場合は *.phtml といったコンテンツタイプを追加します。
●シンタックスハイライトの有効化
smartypdtのデフォルトでは、シンタックスハイライトが有効になっていません。
Eclipse上でPHPプロジェクトを右クリックし、「構成」⇒「Add Smarty Support」を
選択することで、そのプロジェクトでSmartyのシンタックスハイライトが有効になります。
●その他の問題
smartypdtをインストールすると、以下のエラーメッセージが表示される場合があります。
"Didn't find the default PHP executable, please define a default PHP executable of type 'Zend Debugger'"
これを回避するためには、「ウィンドウ」⇒「設定」⇒「PHP」⇒「PHP実行可能ファイル」の
「PHPデバッガ」に「Zendデバッガ」が設定されていれば表示されなくなるようです。
■所感
シンタックスハイライトや、補完機能は便利ですが、残念なことに
Smartyの区切り文字がデフォルトの "{" と "}" 以外に変更できないようです。
個人的は "<!--{" ~ "}-->" や、 "<!--[" ~ "]-->" といった区切り文字を
使うことが多いので、これが変更できないのはとても残念でした。
smartypdtはオープンソースなので、時間の空いたときにでも区切り文字を
変更できるように改造してみたいところですネ。
(ついでに、DreamweaverでSmartyが編集できる感じのエクステンションも作りたいナ)
というわけで、smartypdtを使ってみた簡単なレポートでした。
デワデワ。