まいど。あきと@元々はSES専門の営業でした です。

 
今回はSESシリーズ第三回。
スキルシートの書き方について綴ります。
 
では早速。
 
 

 SESで仕事をするなら、まず必要なのがスキルシートです。

スキルシートとは、今まで経験したことを、

実務ベースで時系列に書き連ねたものです。

 

私が見る、スキルシートは「ただ書き連ねただけ」のものが

多くあるように感じます。

 

細かな書き方は省略するとして、今回スポットを当てたいのは、

「このスキルシートは誰が見るのか」です。

 

さて、誰でしょう?

まず、一番はプロジェクトマネージャ(PM)と言われる人でしょうか?

 

実際問題、人が足りないからSESで人を入れようとしているのです。

「人を補充しないといけないプロジェクトを持っている管理者」

いわゆるPMももちろん見るでしょう。

 

しかし、PMは「実際会ってみないとわからんよ」というのが

本音なんです。

 

なので、「そもそも今回のプロジェクトで必要な経歴があるかどうか」を

確認するくらいで、それをクリアしていれば、あとは人間性(会ってみる)という人が

多いように感じます。

 

じゃ、誰が見るの?って話になりますよね。

 

答えは「プロジェクトに実際絡んでいない第三者」が"たくさん"見るんです。

それを、考慮したスキルシートは意外に少ないように思います。

 

ホントは、そのプロジェクトにぴったりの人だったとしても、

PMに届く前に「たくさんの第三者」に阻まれてしまうこともしばしばなんです。

 

そこで、下記にいくつかのコツをまとめました。

参考にしてみてください。

 

その①「キーワードを気にしよう」

 

「プロジェクトに実際絡んでいない第三者」って、例えば誰でしょう?

その最たるものは「SES営業」です。

 

SES営業のほとんどは、「PHPの開発案件」なら"PHP"、

Oracleの構築案件なら"Oracle"等等、

キーワードを確認していくところから始めます。

 

これ、なんかに似てないですか?

「SEO」に似ている気がしませんか?

 

要するに、キーワードを合わせやすいように書いてあげると、

SES営業は喜ぶのです。

 

提案したいプロジェクトの概要が先にわかっているのであれば、

その概要にあるキーワードを極力多くするとGoodです。

 

例えば、今回提案するプロジェクトはPHP/ZendでECサイトを構築するものとします。

スキルシートの経歴の中で、PHP・Zend・ECのキーワードは、

ウソにならない程度に最大限増やしましょう。

 

さらに、経歴の中で、PHPとPerlの2つ使っている案件があったとしたら、

あえて「Perl」を消しておくのもテクニックのひとつだと思います。

そこは面談時に「この案件ではPerlも使っていた」とアピールしても尚良しです。

(Perlが全く不要なプロジェクトなら口頭でも言わないのも手)

 

これはSKO対策(Skillsheet Keyword Optimization)なんて

言っちゃってもいいかもとさえ思う、有効な一手だと思います。

 

逆に、提案したいプロジェクト概要がわからない時用に

とにかくやってきたことを全て記載しているスキルシートも

用意しておきたいところです。

 

むしろ、これをベースに、プロジェクト毎に追記・編集して毎回出すくらいの

丁寧さがあってもよいかと思います。

※そんなことしなくても、簡単に案件が決まる人はそこまでする必要は

 ぶっちゃけないです

※もっと言うと、そんな人はこのブログを読む必要すらない・・・

 

 

その②「できる工程を明確にしよう」

 

SES営業の他に、PM以外の決裁者が居ます。

(決裁者=プロジェクトには直接関係しない社長や部長等の予算を決める人)

 

決裁者は、商流の中間にも居て、ひとつの案件で複数人いる可能性もあります。

それはSES営業も同じなのですが、その人たちもスキルシートを見るのです。

 

そこで、もう一つ気を付けたいのは、「どんな立ち位置で動ける人間なのか」を

明確にすることです。

 

「20xx4月-20xx9月 某ECサイト開発 PHP、MySQL」とだけ書いてあっても、

実際どの工程をやっていたのかが全然わかりません。

 

基本設計をしたのか、設計書に基づいてプログラムを書いたのか、

設計書のない中プログラムを書いたのか、そういったことを明示しましょう。

 

例えば、

「20xx4月-20xx9月 某ECサイト開発 PHP、MySQL 設計~実装」

と書いてあるだけで、「あ、PGじゃなくてSEなのか」と思うのです。

 

というのも、SEとPGでは、市場の単価が違うのです。

できる立ち位置を明確化するのは重要なのです。

 

また、リーダーやPM等、管理者として業務にあたっていたのなら、

それも明示するべきです。

その際、何人の作業者に指示していたのかも書くと良いでしょう。

 

このあたりは、単なるSES営業にももちろん、中間決裁者に対してアピールになります。

どういうことを書くと、誰に対して有効なのか意識することで、

スキルシートはかなり違ったものになると思います。

 

 

その③「中間選考者はプロジェクトの成功を第一に考えていない場合がある」

 

これはちょっとブラックな話題になります。

「そんなことはない!」って思う人も、不快にならずに、

「そんなやつもいるのか・・・」と、参考として気に留めてもらえるとうれしいです。

 

実際一緒に仕事をすることになるPMは、もちろん選考には真剣です。

というのも、選考に真剣というよりも、プロジェクトを成功させることに

真剣なんです。

 

しかし、実際プロジェクトに絡んでない第三者は、

「プロジェクトを成功させることに真剣」というよりも、

「契約を成立させることに真剣」だったりすることがしばしばなんです。

 

じゃ、エンジニアはどうすればいいのか??

 

ここは割り切りましょう。

 

中間選考者との面談(打合せ)で、上記のようなことが見え隠れすることがあります。

そこは、「私は俳優(女優)だ」と言い聞かせ、ある程度の演技が必要と思いましょう。

 

多少のスキルシートの装飾はウソにならない程度に許容し、

来るべきPMとの面談に向けて清濁あわせ飲むのも、

SESの仕事をする上で必要な覚悟です。

 

あと、中間選考者の中にはスキルシートだけですぐ面談を組んでしまう場合と

ちゃんと面談をする場合があります。

 

面談をする場合、デメリットとしては面談回数が増えることがあげられますが、

中間選考者との人間関係を作るチャンスです。

 

好印象を持たれるように笑顔を作り、雰囲気を見ながら、

「スキルシートをどういう風に装飾すれば面談に至りやすいか」を

相談しちゃうくらいのあなたは、なかなかのツワモノです。

 

ただ、要求される装飾(ウソ)があまりに露骨な時は、辞退したほうがいいでしょう。

やってないことまで、書き足そうと言われたら、

結局は自分の責任になってしまうので、

「それはやれと言われても無理」というのは断りましょう。

 

 

そんなこんなで、今回も長らくおつきあい頂きかたじけないです。

 

スッキリまとめます。

 

前提 誰に向けて書いているのか意識しよう

一つ スキルシートはキーワードが大事

一つ できることはしっかり明記してアピールする

一つ 多少の装飾は愛嬌と思う(ただしウソはダメ)

 

こんな感じでしょうか。

あと、SES営業でも、いい人はいます。

エンジニアの代わりに、「書類選考に通りやすいスキルシート」に

編集してくれる人さえいます。

 

そんな営業さんに会えた時は、離さないようにしましょう。

 

ではでは、今日はこのへんで。

 

 

今後の目次(自分に対しての備忘録)

 

1.スキルシートの書こう(済)

 

2.信頼できそうな会社より、信頼できそうな営業を見つけよう

 

3.仕事を選ぶ際の優先順位を決めておこう

 

4.勤怠には細心の注意を払おう、そして報連相を徹底しよう

 

5.所属・商流・商習慣の空気を読もう

 

6.退場までしっかり努めよう

 

・・・これであと5回はもつな。。。

 

 
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