こんにちは。
家にエアコンがなく身も心も寒いエンジニアの吉田です。


今回は、W3Cの動向の中で、最近とても気になっている
Web and TV Interest Group ( http://www.w3.org/2011/webtv/ )
の状況を探ってみたいと思います。


キーワードは「スマートテレビ」とかになるんでしょうかね。
※ほんとはテレビだけでなく、もっと広いデバイスが対象ですが。




W3Cとは

W3Cは、皆さんご存知の通り、HTMLやCSSなど、Webの標準化を図っている団体です。
WWW考案者のティム・バーナーズ・リーが創設しました。
ハイパーテキストの生みの親ですね。

ちなみに、W3Cは全世界のうち3つの拠点があり、その中の1つが日本の慶応義塾大学
藤沢キャンパスとなっています。
※慶応以外の残り2つは、MIT(マサチューセッツ工科大学)と、
 ERCIM(欧州情報処理数学研究コンソーシアム) です。

自分の国は世界に通ずる団体のホストをしているのは素晴らしいことです。


Web and TV Interest Groupとは

Web and TV Interest Groupは次のようなことをするそうです。

  Web/放送/機器連携に関する技術的議論のための「場」を提供
  Webサービスおよび放送サービスの関係性を含む,様々な既存の取り組みを精査・分析
  具体的要求仕様および想定される解決方法を明確化
  WebがTVとよりよく整合する方法論を検討

2011年2月から活動を開始したみたいで、2012年11月まで活動するとのこと。
http://www.w3.org/2010/09/webTVIGcharter.html

Web and TVとか言ってますが、モバイル端末や、電話機、プリンタ、FAX、
冷蔵庫、録画機器など、全部ひっくるめてる感じでしょうか。


最近の動向をみてみる

2011年12月にホームネットワーク関連の資料が公開されているようです。
Requirements for Home Networking Scenarios
http://www.w3.org/TR/2011/NOTE-hnreq-20111201/

お家の家電製品が全部つながる感じのものですね。素敵です。


近未来はどうなるか?

なんとなく雰囲気を感じ取ってみると、家電製品はだいたいがネットワークで
繋がっている感じになってるんでしょうか。

ということは、
手元のスマホから目の前のテレビを操作したり、スマホで玄関先の電気を点けたり、
エアコンの温度を調整したり、テレビで閲覧するコンテンツはインターネットからの
ストリーミングだったり、録画は全部インターネット上で行えたり、録画したものは
お出かけするときの車で再生できたり、出先から家の鍵が締まっているか確認できたり、
ガスの火が止まっているかも確認できたり、消えてなかったとしても消すことが出来たり。

数年後には、Webの技術でそういうのが出来るような感じになっていて、サードパーティ
がデバイスを問わずにアプリケーションを提供できるエコシステムなんかも出来ていそう
な感じがします。


おわりに

というわけで、勝手な妄想をしてみましたが、これからは、PCやスマホだけじゃなく、
いろいろなデバイスを対象にしたアプリケーション開発なんかも視野に入れていけると
面白いかもしれませんネ。

もちろん、そのためには、それ相応の技術力が必要なので、その辺も怠らないように。。


あと、Web and TVについての素敵な資料(しかも日本語)があったので
興味がある方は見てみてください。

Web and TV - HTML5などWeb技術がスマートTVに与えるインパクト
http://www.w3.org/2011/Talks/0527-impact-of-web-tech-to-tv-ka/



デワデワ。