日中はかなり暖かくなりますが、夜半には肌寒くなる日が続いており、皆様、体調は崩していないですか?
気温の変化についていけるように常に余裕をもって行動しましょう。

変化し続けるエンジニア marionnettezero です。

さて、今回も世阿弥の言葉を考えてみましょう。


「住する所なきを、まず花と知るべし」

「よき劫の住して、悪き劫になる所を用心すべし」

この2つの言葉に今回は焦点を当ててみます。

 

 

まずは、それぞれの意味ですが、


「住する所なきを、まず花と知るべし」

「住するところなき」とは、「そこに留まり続けることなく」という意味です。停滞することなく、変化することこそが芸術の中心である、と世阿弥は言っているのです。


次に、


「よき劫の住して、悪き劫になる所を用心すべし」

劫とは「功績」の意で、「良いとされてきたことに安住すると、それがむしろ悪い結果になってしまうことに用心せよ」という意味です。このことに、「よくよく用心すべし」と世阿弥は説いています。

世阿弥は、世間の変化の中で、その変化と関わりあっていくのが人間であり、芸術であると考えました。その変化の中で、変化することを恐れず、「住しない」精神を世阿弥は求めたのです。


というのが、そのままの言葉の意味となります。

 

どんなに優秀な人も、ただその状態を維持しているだけでは、いずれ優秀ではなくなり、常に成長し変化し続けないと優秀でいられなくなる。
その時、美味しいと思う食べ物も、食べ続ければ飽きが来てしまい、やはり味の変化が欲しくなる。


つまり、現状を維持しているだけでは悪い結果しか生まず、世の中の変化にあわせ、自分も常に変わり続ける事こそが本当の意味での「維持」なのではないでしょうか。

 

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G/Wに入ります為、次回のブログは、5/9(月) の再開になります。
皆様、楽しみにお待ちください。